一括作成(Bulk Create)は、スプレッドシートから大量のデザインを作る Canva の機能です。デザインを 1 つ作り、データの各列を要素に結び付けると、Canva が 1 行につき 1 つのデザインを作ります。名札、証明書、SNS の投稿、商品カードなどをリストから作るのに便利です。
この記事では、一括作成の場所、手順、制限、よくある問題の直し方を紹介します。Canva についての事実は Canva ヘルプセンターの情報で、2026 年 10 月に確認しました。最後に、同じ作業を Bannerify で行う方法と、そちらが向いている場面も説明します。
Canva の一括作成は無料?
いいえ。一括作成は有料の機能です。Canva が対象として挙げているのは、Canva Pro、Teams、Business、Enterprise、Education、Nonprofits で、デスクトップ版のみです。そのため、Canva Free やモバイルアプリには表示されません。
Canva に差し込み印刷はある?
あります。一括作成が Canva の差し込み印刷です。Word の差し込み印刷と同じように使います。プレースホルダーを置いたデザインを 1 つ作り、名前や詳細のリストを結び付けると、1 行につき 1 つのデザインができます。作るのはデザインまでで、送信はしません。各自に自分のデザインをメールで送るには、デザインをダウンロードして、お使いのメールツールで送ってください。
Canva で一括作成を見つける場所
入口は 3 つあります。
- エディターのツールバーから。 ページの背景をクリックし、編集(Edit) を選んで、サイドパネルの 一括作成(Bulk create) を選びます。
- 「アプリ」タブから。 エディターのサイドパネルで アプリ(Apps) を選び、More from Canva の下にある 一括作成(Bulk create) を選びます。
- Canva シートから。 データが入ったセルを選び、アクション(Actions) から 一括作成(Bulk Create) を選びます。
Canva で一括作成する手順
1. デザインを準備する
一括作成はプレースホルダーの要素を埋めるので、データを結び付ける前に置いておきます。
- 名と役職など、テキストの項目ごとにテキストボックスを 1 つ。
- 画像ごとに、素材(Elements) タブのフレームかグリッドを 1 つ。
- 複数ページのデザインでは、ページごとにデータを結び付けます。
2. データを追加する
列が 1 つの項目、行が 1 つのデザインになります。方法は次のとおりです。
- CSV または XLSX ファイルをアップロードする。 Google スプレッドシートでは ファイル > ダウンロード、Excel では ファイル > 名前を付けて保存 を使います。ファイルに複数のシートがあるときは、シートを選びます。
- Canva シートから始める。 上の 3 つ目の方法です。
- データアプリから読み込む。 Google Analytics、HubSpot、Statista、World Bank などがあります。
- 一括作成の表に直接入力する。 先に 表をクリア(Clear table) を選んで、サンプルの行を消します。
3. データをデザインに結び付ける
自動マッチ(Auto-match fields) を選ぶと、Canva の AI が列と要素を結び付けます。自分で結び付けることもできます。サイドパネルの項目を要素にドラッグするか、要素を選んで データを接続(Connect data) を選びます。サイドパネルには、結び付いた項目の数が表示されます。
4. プレビューする
プレビュー(Preview) を選ぶと、各行がデザインにどう入るかを確認できます。長い名前、空のセル、画像を見てください。プレビューの中では編集できません。直すときは、閉じてからデータや接続を変更します。
5. デザインを作成する
続行(Continue) の下にある 詳細オプション(Advanced options) を開くと、出力を選べます。
- 複数ページの 1 つのデザイン(1 design with multiple pages): 行ごとに 1 ページの、Canva デザイン 1 つ。
- 個別のデザイン(Individual designs): 行ごとに 1 つの Canva デザイン。プロジェクトの新しいフォルダに入ります。
- ページ名の付け方(Name each page using): 商品名など、列の値でページやファイルに名前を付けます。
- 保存先(Save in): 新しいデザインを入れるフォルダ。
最後に、デザインの数が表示された 作成(Create) ボタンを選びます。できるのは Canva のデザインなので、ほかのデザインと同じようにダウンロードや共有ができます。
制限
| 制限 | 内容 |
|---|---|
| 行数 | ファイルのアップロードやデータアプリでは最大 300 行 |
| データの項目 | 最大 150 |
| データ内の画像 | XLSX ファイルや Canva シートに埋め込むか、Canva のライブラリから選びます。画像リンクは使えません。 |
| 1 つのセルのメディア | 画像か動画を 1 つ |
| データの更新 | なし。Canva はデータを追加した時点で 1 度だけ読み込みます。 |
| プラン | Pro、Teams、Business、Enterprise、Education、Nonprofits のデスクトップ版 |
この中の 2 つが、多くのプロジェクトを左右します。
- 300 行。 CSV や XLSX のアップロードは 300 行までです。それより長いリストは 300 行ずつに分け、部分ごとに一括作成を 1 回ずつ実行します。Canva シートには、決まった行数の上限はありません。
- 画像リンクは不可。 Canva は、セルの中の画像 URL をただの文字として扱います。ストアや CRM の書き出しでは、写真がリンクで入っていることがよくあります。使うには、画像をダウンロードして XLSX ファイルのセルに 1 枚ずつ入れるか、先に Canva にアップロードしてください。
よくある問題と対処法
一括作成が見つからない。 まずプランとデバイスを確認してください。この機能には、有料プランとデスクトップが必要です。Canva シートでは、内容のある行か列を 2 つ以上選ぶと表示されます。選択範囲に空きがあると使えません。
画像のセルが文字で表示される。 セルにリンクが入っています。Canva はリンクから画像を読み込みません。画像をシートに埋め込むか、Canva のライブラリから選んでください。
自動マッチが違う要素に結び付けた。 ほとんどが間違っているときは、分析の最中に 手動で接続(Connect manually) を選びます。AI が止まるので、各項目を自分で結び付けます。間違いが少しだけなら、最後まで終わらせてから、その部分を直します。
プレビューで動画が止まっている。 プレビューには最初のフレームしか出ません。作成したデザインでは、動画が再生されます。
プレビューで画像が変わらない。 画像の変化がプレビューに出るのは、データが連携した Canva シートから来ている場合だけです。画像はデザインを作成して確認してください。
Canva を使わずに一括作成する
一括作成は、1 回きりのリストに向いています。たとえば、1 つのイベントの参加者や、1 つの講座の修了者です。リストが毎日変わるとき、画像がリンクで届くとき、Canva のデザインではなくファイルそのものがほかのシステムで必要なときには、あまり向いていません。
私たちは、そうした作業のために Bannerify を作りました。テンプレートを 1 度作り、変わるレイヤーに名前を付けると、Bannerify がデータ 1 件につき画像を 1 枚作ります。使い方は 2 通りあります。
一括生成ページ:スプレッドシートで、コードなし
- ギャラリーからテンプレートをコピーするか、エディターで作ります。変わるレイヤーには、
nameやphotoのように分かりやすい名前を付けます。 - 生成 の下にある 一括生成 を開き、テンプレートと API キーを選んで、CSV か XLSX ファイルをアップロードします。
- 列とレイヤーの対応を確認します。Bannerify は名前で対応付けるので、必要なら変更できます。
- 順番に実行 をクリックします。各行に、ホスト済みの PNG の URL ができます。
- 結果を CSV か XLSX で書き出します。各行の画像 URL は、新しい列に入ります。
画像のセルには、PNG、JPEG、WebP、SVG ファイルの公開 URL を入れられるので、商品データや CRM の書き出しをそのまま使えます。Canva のデザインを Bannerify に取り込むことはできないので、テンプレートは Bannerify のエディターで 1 度作ってください。詳しくは一括生成を見てください。
API:自分のデータから自動で
データがしょっちゅう変わるなら、スプレッドシートは使いません。自分のコードや Zapier や n8n から、新しい行、注文、サインアップごとのデータを画像生成 API に送ると、画像が返ってきます。
import { Bannerify } from "bannerify-js"
const bannerify = new Bannerify(process.env.BANNERIFY_API_KEY!)
// 新しい参加者ごとに実行します。たとえば、フォームの Webhook の中で。
const { result: imageUrl, error } = await bannerify.createStoredImage("tpl_your_name_tag", {
modifications: [
{ name: "name", text: attendee.name },
{ name: "company", text: attendee.company },
{ name: "photo", src: attendee.photoUrl },
],
})
imageUrl はホスト済みの PNG で、メール、ストア、SNS の投稿にそのまま使えます。
Canva の一括作成と Bannerify、どちらを使う?
| Canva 一括作成 | Bannerify | |
|---|---|---|
| プラン | Canva Pro 以上 | 個人向けの無料プラン:月 100 枚、1 日 10 枚 |
| データ | CSV、XLSX、Canva シート、データアプリ、手入力 | 一括生成ページでは CSV か XLSX。自分のコード、Zapier、n8n からは JSON。 |
| データ内の画像 | 埋め込み、または Canva のライブラリから | 公開された画像 URL |
| 行数 | アップロードしたファイルでは最大 300 | 決まった上限なし。1 行がプランの 1 枚として数えられます。 |
| 結果 | Canva のデザイン | 行ごとにホスト済みの PNG。API では JPEG、WebP、PDF も返せます。 |
| 新しいデータ | 手作業でもう一度実行 | データが届いた時点で API が画像を作る |
デザインそのものが主な作業なら Canva を使いましょう。たとえば、1 つのイベント、1 回の印刷、すでに Canva でデザインしているチームです。データが変わる、画像がリンクで届く、メール、ストア、SNS の予約投稿ツールなどほかのシステムに渡す必要がある、といった場合は Bannerify が向いています。両者の料金とプランの制限は、詳しい比較にあります。
試してみる
ギャラリーからテンプレートをコピーし、一括生成ページでスプレッドシートをアップロードすると、1 行につき 1 枚の画像ができます。個人向けの無料プランには月 100 枚が含まれ、Automate は月 $29 で 3,000 枚、$59 で 10,000 枚です。そのほかのプランは料金をご覧ください。
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